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「私は、現代版・松下村塾の吉田松蔭を目指す」 |
私は、若者が日本文化を守りつつ、変化する国際社会を理解し、しかも健康人間・経験人間・人脈人間・立命人間・知恵人間(洞察力・企画力・行動力・実行力)に育ってくれることを願う。その際、若者が経験豊富な先輩・年配者を尊敬し、しかも東洋と西洋の両者の文化を理解して、国際社会の中でバランスある感覚で活躍する、健康人間に育って欲しい。 |
( 現代社会の現状 ) |
ところで、マスメディヤでは現在も至る所でIT革命といわれております。確かにそのような方向に急激に進んでいるようです。IT革命の原点は約240年弱の若い国であるアメリカ社会にあり、その中心的存在であるパソコンは、頭の柔らかい若者に圧倒的に有利なものであることは間違いない事実です。そして現在、オリンピック競技・世界大会・放送番組・教育現場、そして政治交渉等も、欧米文化の土俵の上で、しかも欧米文化のフィルターを通して、物事が行われている。しかし、社会はキリスト教文化圏の社会だけではなく、イスラム教文化圏の社会も、仏教文化圏の社会も、儒教文化圏の社会もある。だからどこの国もが、年配者には使いづらいPCを代表とするIT革命が表す、競争社会である必要はない。 |
また、ユニエット・砂漠の民・南諸島等の社会では、時間の流れも穏やかで、人間的であるように感じられる。彼らの社会は、昔の日本のような年配者を敬う心の豊かな社会のようにすら感じられる。一部の日本人は、ゲーム感覚の金の申し子になり、バブル的なことにおどろされてしまった。これからの日本は、効率のみを追求し、物質文化だけを追い求めるのではなく、非物質文化をもより大切にした、IT革命であってほしい。即ち、生命的なこと(食文化)と東洋文化と西洋文化の統合した文化を大切にしたIT革命であって欲しい。このような意味で、社会はキリスト文化圏から生まれたIT社会だけではなく、他の文化圏の発想も取り入れたIT革命の社会であってほしい。 |
( 現代社会の若者の現状と内部環境 ) |
また、現代社会の若者には次のような問題が考えられる。36年間、私は数学教育に携わりながら子供達と接し、しかも39年間朝夕玄米を中心とした健康食品を食べて、「教育と健康」の両者を教育的側面から見てまいりました。一般的傾向として、姿勢が良く、肉体的疾患もなく、落ち着きがあり、集中力・持久力がある子供は学力の伸びが大きく、肉体的・精神的に疾患のある子供は教育の効果が小さい。最近の日本の子供は、20数年前の子供と比べて、集中力・持久力等の精神力においても、論理的思考力・応用力等の知力においても劣っているように感じられる。また、肉体的健康面においても頭痛もちであったり、歯・骨が弱く、肩こり・鼻つまり等を訴えるものが多い。実際、子供の中には、ストレスで、運動不足の上に、栄養過多の食生活が原因となって肥満的傾向になった者が多い。さらに、喘息・腎臓病等の病気にかかり、通院しながら塾に通うという生徒さえ現れている。このような知力・精神力・体力の悪化を考慮せずして、単に外部環境としての教育教材を工夫して行う教育方法論や、従来から欧米で唱えられてきた心理的側面からの教育方法論だけでは、子供の教育効果を上げるのが難しい状態になっているように思われる。 |
教育の大きな目的の一つは、個人の知性・精神・体をより良い方向へ導き、これによって個人の集合体である社会全体をもより良い方向へ築きあげることである。ところが、個人の肉体や精神が病むならば、個人の知性や性格、さらには社会全体も病んでしまう。報道機関が伝えているように、家庭内暴力や校内暴力等で日本の学校の一部が荒れていると言われて久しいが、これは以上のような子供の内的崩壊(知力・精神力・体力の悪化)と言った現実の延長線上に問題があるように考えられる。
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( 脳自身が病んでいる ) |
と言うことは、脳の兄弟である歯・目・内臓等が弱っているように、悪玉コレステロ−ルや中性脂肪等の劣悪な体液の中に浸っている、脳自身が病んでいるのだと推理しても良いのではないだろうか。
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( 並河塾の目標 ) |
以上、述べさせて頂いたように、若者が日本文化(教育・食文化等)を守りつつ、変化する国際社会(IT革命)を理解し、しかも健康人間・経験人間・人脈人間・立命人間・知恵人間(洞察力・企画力・行動力・実行力)に育ってくれることを願う次第です。ですから、若者には、経験豊富な先輩・年配者を敬いながら、東洋と西洋の文化を理解できる頭脳(教育)を持ち、国際社会(IT革命)にて活躍できるバランスある、健康人間(食文化)になって欲しい。そして、彼らが日本の社会だけでなく、国際社会でも活躍してくれることを願う次第です。
「私は、現代版・松下村塾の吉田松蔭を目指す」 |
最後に、今日まで多くの方と卒業生に助けて頂き、本当にありがとうございました。 これからもこの輪を大きくしていきたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。 |