『リリーン ベルが鳴る』
5期生OB・OG会広報室長
椛蝌a投信勤務
横浜国立大学
「ジリリリリリーン、ジリリリリリーン」
電話のベルがなる。
「ガチャ」「はい、谷口です。」
「あ、谷ゴン、これから先生とすかいらーくでお茶するけれど、来る?」
同期のUの声だ。
「いくいく。」
「それじゃ、塾の前にきて。」
「OK。」

 こうして金曜日会が始まる。「金曜日会」などと形式張った名前があるが、要は単なるお茶会である。開始時刻、終了時刻は厳密には決まっておらず、このような感じで電話がかかって多い。そして、ほとんど店の閉店時刻(AM2:00)まで居座る。
 テレビ、車、社会、政治、国際情勢、恋愛、結婚観等硬軟取り混ぜ、話題に事欠かない。たわいないバカ話ばかりの時もあるし、知っていると得するような裏話、はては先生が自らの体験から得た、貴重な人生訓を語ってくれることもある。また、年齢、学校、考え方の異なった人間と話をする事は、自分自身を見つめるためにもよい勉強になる。

AM1:50。今日もそろそろお開きが近い。
「ねえ。お腹すかない?」
先生が言う。
「そうですね。」
「じゃあ、ラーメン食べに行こう。」
「いいですね!」
こうして、一行は某大学の近くにあるラーメン屋へ向かう。
道中、僕はつぶやく。
「やれやれ、また明日も学校へは行かないだろうな。」