@砂糖についての健康講座

(質問)
台湾の飲み物は甘かったです。
しかし、なんであんなに活気があるのかわかりませんでした。
砂糖をよく取っていると、あん
な国民にならないと思うの
ですが(先生の理論では)

台湾という国の情勢も反映されているかなと思いました。

(解答者 並河)
結論T) 
食生活の理論は「酸性・アルカリ性;NaとKの比;カロリ
ー計算」の他に、「地球規模的発想で捕らえる」必要があ
ります。即ち、「郷にいては郷にしたがえ」と言った不文律があ
ります。
もう少し簡単に述べると、気候風土伝統的体質
今日の社会現象
なども同時に考える必要があるのです。

結論U)

 さらに個人の固体の大きさによっても、影響が異なります

例えば、体の大きい大人は、小さい子供と同じ分量の薬を飲む
わけではない。このことと同じように、体の大きい方(竹内君)
は、体の小さい(私)方より、同じものを同じように食べても食
生活の影響は受け難いのです。その分、良いものを取っても、
体に良かったかを判断しにくいのです。

 次に、台湾・パキスタン・インド等の国と日本の現状を考えてみる。

結論V)

 台湾・パキスタン・インド等の国は、

1)  気候が高く、しかも日本のように湿気がすくないので、
汗をかくと余った糖分は、燃焼しして消費してしまいます。

2) 日本のような淡白な食事でないため、辛いものもの、す
っぱいもの等の消費が多い、それらが余分な糖分を
燃焼
させてくれる。 (特に、七味唐辛子は油分・糖分
を燃焼させる。[韓国料理])

 3)  日本人より、肉体労働が多いため、体に余った
糖分を自然と消費している。

 4)  日本の砂糖より、精製しすぎていない。

 5) 飽食し過ぎた先進国の食品ほど、砂糖をあちらこちらに
使用していない。それだけ昔(戦前)より、砂糖の消費が多い。
今は、やっと皆さんが砂糖の害に気付き始めましたようです。
それでも先進国の砂糖の消費は、アジアの国より多い。寧ろ、
台湾・パキスタン・インド等の国は砂糖の生産国ですが、先進国は
消費国なのです。この現象は、石油と似ている。

    (グリコ森永事件の10年後に、キシリトール等が精製され
すぎた砂糖にとって変わり始めました。何でも10年一昔です。10年
間の保障期間内に、企業が在庫の砂糖を消費し、砂糖に変わるもの
を作り出したのでしょうか。最近の食品のなかには砂糖を使う量もか
なり減り始めました。)

6) 熱い国、台湾・インド・パキスタン等は、砂糖・果物など甘い物が多
いのです。周囲が熱いから体を冷やす果物等が多い。
しかし、タイ(仏教)は四足動物を嫌い、インド(ヒンズー教)は牛を食べ
ない、パキスタン(イスラム教)は、
豚を食べない。即ち、熱い国は周囲
が熱いので、自分の体には布団を着ない。所謂、コレステロール・中性脂肪
の多い動物性を嫌う
のです。しかし、寒い
カナダや北欧などは、体を冷
やす果物・砂糖系は危険。
しかし、肉は風土的にアジア人より影響が無い。
ですから、イヌエット人は、もっと寒いから生肉でも害が少ない。だが、寒
すぎるうえ、もともと果物や砂糖が無いので、これを少し食べるだけでも多大な
影響が出るだろうことは、予想が出来ます。ところが、日本・中国・西欧・アメリカは
アジアや北極地域より、暑くもなく、寒くもないのでいろいろな物を食べても大丈夫な
地域なのです。ですが、今日先進国は上記の1)から5)のような状況下ですから、
色々な問題点が出てきたのです。特に、先進国は飽食がゆえに、コレステロールや
中性脂肪による問題点が出ています。

以上、台湾と日本の違いを考えて、ものごとを捕らえる必要があります。
 さらに、別の見方をしてみてください。

A)  わかり易い例えを述べれば、天然水(さとうきび・天然塩)を
蒸留水
(白砂糖・精製塩)にして飲んでいるようなもので、大切な
ミネラル部分を捨ててしまったのが、先進国の発想なのです。

B)  先進国の人、特に日本人は、きもの・盆栽・能等に見受けられる
ように、洗練され過ぎた国民のように見受けられるのです。寧ろ粗食バ
ランスの、
野性的たくましさが必要なのです。潔癖性ゆえに、さとうき
びを精製
し過ぎて、糖質以外のミネラル分をも捨ててしまった。
この現象は、玄米から白米自然の塩から精製塩ライ麦パンから白パン
等に現れた。このような現象は、日本だけでなく、欧米人にも言えるのです。